傷病手当金とは、健康保険の加入者が怪我や病気などにより働くことが困難になった際にも給与の2/3の額を受け取ることが出来る制度です。うつ病により働くことが困難な社員はこの傷病手当金を受け取ることが出来ます。しかし、現代ではうつ病についての情報が本やインターネットでいくらでも入手できるため、うつ病のふりをして傷病手当金を不正に受け取っている社員がいることがあります。
うつ病の発症は突然起こる事がありますが、じわじわと心と身体を蝕んでいく事がうつ病の原因のため、不自然にうつ病の申請を行う社員に対しては、うつ病が真実か嘘かを判断する必要があります。うつ病は肉体的にも精神的にも疲れてしまい発症している場合が多く、うつ病が真実だった場合に厳しい要求を行うことは、病状を悪化させてしまう可能性が高いため絶対に避けなければなりません。そのため真実か嘘かを正確に判断するために、秘密裏に多くの証拠を集める必要があります。
うつ病というのは性質上、継続的にどのような行動を行っているかを見なければ真実か嘘かをの判断が難しいと言われています。遊んでいる場面や買い物をしている場面を目撃しても、遊ぶという行動がリハビリの一環だったり買い物も生活に必要なものを購入しているだけの可能性もありえます。遊びや買い物の頻度・時間・内容などから治療中とはかけ離れた行動なのかを判断する必要があります。
どのような証拠があればうつ病ではないという判断ができるわけではなく、基本的には医者が診断した結果が最も重要であることに変わりはありません。しかし、うつ病と嘘をついて傷病手当金をもらっている人物がいることも事実です。不正を働いている疑惑のある社員に対して何かしらの話し合いをするためには、事前に裁判などに発展した際にでも使用できるレベルの証拠を用意しておく事が重要です。
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